令和6年度 第2回 まちづくりの館 歴史・文化・まちなみ講座を開催しました
2024年12月1日 カテゴリー:講座
11月30日(土)、まちづくりの館の取り組みの一つ、歴史・文化・まちなみ講座の第2回を開催しました。
本町出身の建築家、吉野五十壱(よしのいそかず)さんを講師に迎え、「家相文化」をテーマに、「畳の文化」「台所、井戸、便所、浴室の位置」「玄関の位置と方角」「鬼門とは」など、わかりやすく解説いただきましたが、その一部をご紹介させていただきます。
・畳の敷き方にはルールがあり、木造家屋で一般的に使われている、四つ角が合わさらないようにする敷き方を祝儀と言い、お寺などの敷き方で、四つ角が合わさり、合わせ目に十字ができる不祝儀敷きがあります。
四つ角が合わさることで、死を連想させるため、昔は葬儀などの時は敷き替えていたそうです。
・「鬼門」について、北東を鬼門、南西を裏鬼門と言います。
鬼門、裏鬼門に水回りを設置するのは縁起が悪いとされています。
昔、北東に浴室や便所を設置すると冬場に倒れる人が多かったそうです。これは、北東は日差しが当たらないため、冬場の浴室や便所が特に冷え込むなどが原因だったとされています。
また、南西に台所を設けると、体調を崩す人が多かったそうです。これは、日差しがきつく、食材が腐ってしまうことが原因だったとされています。
現代では、エアコンや冷蔵庫があり、そういったことも少なくなりましたが、言い伝えで現在にも残っています。
その他にも、非常に興味深いお話もたくさんしていただきました。
ご興味のある方はぜひ、第3回にお越しください。
講座は、全5回で参加費は無料です。
吉野さんからは大変興味深いお話を聞くことができますので、第3回以降の講座も是非ご参加ください。(連続講座ですがご興味のある回だけの参加も可です。)
※第3回は「地震」がテーマとなっております。
開催日時は未定ですので、決まり次第、こちらのホームページで案内させていただきます。
<講師プロフィール>
吉野五十壱さん(日本建築協会会員、アーキテクト五一 吉野設計代表)
昭和23年、岸和田本町生まれ。10歳の時に東京タワー世界一の記事を見て建築家を目指す。当時最年少(24歳)で一級建築士合格。その後27歳で欧州に遊学し、32歳で建築設計事務所開設。大阪まちなみ賞や岸和田市都市景観賞、全国漆喰作品賞など数多く受賞。一級建築施工管理技士やインテリアプランナー、ヘリテージマネージャーなど多数の資格を取得。