本町のまちづくりを考える会主催「ステンドグラス風飾り工作会」を開催!
2024年08月11日 カテゴリー:講座
平成23年に岸和田市本町の堺阪南線西側歩道に設置された灯籠をご存じでしょうか。
全部で12基あり、日が暮れると風情ある照明が灯り、歩道を照らしてくれています。
そんな灯籠をステンドグラス風飾りを使ってアレンジしようという企画で、8月10日の夏休みに小学生対象の工作会を開催し、保護者の方々にもご協力いただき、一緒に作品の制作と取り付けを行いました。
工作会では、最初にステンドグラス作成手順の動画を子どもたちに観てもらい、そこから実際に作成していきました。
次に岸和田城や岸和田市の市花であるバラ、アゲハチョウなど、好きな柄の型紙を子どもたちに選んでもらい、カッターナイフで切り抜くのですが、繊細な作業で、大人でも苦戦しました。
切り抜いた部分にカラフルなフィルムを貼り、最後はラミネート加工をして完成です。
日本におけるステンドグラスの歴史はご存じでしょうか。
初めて日本にステンドグラスが取り入れられたのは19世紀、明治の文明開化の頃だと言われています。 西洋の技術を次々と取り入れた明治時代では、ステンドグラスも輸入品ではなく、日本人の手で作ろうとする動きが現れました。明治19年、ベックマン貸費生としてステンドグラス・エッチングの分野でドイツへ留学していた宇野澤辰雄さん(代表作 国会議事堂のステンドグラス)が4年後に帰国。その際、11種類のキャセドラルグラス・鉛線挽き機・工具などを持ち帰り、ドイツ式のステンドグラスを制作したのが始まりです。
今日まで、ステンドグラスは光を取り入れるための単なる窓としてだけではなく、光を楽しむ心のゆとりとして愛され続け、様々なデザインのステンドグラスが生まれました。
まだ12基すべてに取付は完了してませんが、堺阪南線(旧26号線)を通る際には、子どもたちが作ったステンドグラス風飾りをぜひご覧ください。